*番外編

 

 

少しインターバルの時間をとることになり、二人は各コーナーへ座って短い休息をとることになった。

ただ二人は息をする度に喉から肺まで刺激が伝わり全身性器のようになっており、実際に

休息になっているかはわからない。

 

丸山はせっせとマウスピースやVPを拾って水で洗い、装着させた。

二人の荒い息が吹きかかり濃厚な匂いがする。丸山はそれに少し興奮した、まるで息の中に

密度の濃いフェロモンが入っているように惹かれる匂いだった。

VPを入れるときに印象的だったのは二人のクリトリスが充血して真っ赤な姿でそそり立っており

風の流れに反応してビクンビクンと上下している事だ。形は少し違う。

美由紀は丸みをベースにそのまま肥大したようであり、小百合は縦に長く伸びている。

丸山も興奮しているが、媚薬が有る無しの差なのか、二人ほど大きく反り返る事は無い。

少し硬くなって大きくなっている程度だった。

(どれほど気持ち良いんだろう)

もし自分がこの媚薬を受け入れたらどうなるのだろうと想像して少し羨ましくも思った。

 

そして当然、二人のそこは男性器をいつでも受け入れる事が出来るように

ぱっくりと開き、膣口がヒクヒクと開いたり閉じたりしている状態だった。

 

 

インターバルはすぐに終わり、Kがカメラ片手に器用にゴングを鳴らすと二人は立ち上がった。

洗われてぬるぬるした粘液の洗い流されたVPは二人の膣にガッシリと装着され止らないとめどなく

溢れてくる新しい粘液をどんどん吸収して行き、膨れて行く。

 

美由紀と小百合はその刺激に顔をしかめて動きを鈍くさせながらもボクシングは続行しようとする

意思は見て取れる。リングにあがった時点で二人の体は自然に「戦う、勝つ」というふうに動くらしい。

それは職業病とも言えるが、想像を絶する快感を浴びながら試合が出来るのは

そのプロ意識をもった美由紀と小百合だからこそ、この媚薬を使われたのだと二人は実感した。

 

ただ、媚薬も強烈なのは確かで、相手のパンチが飛んでくる時に「これはどれほどの快感を得られるのだろうか」

という考えが出るようで避けずにあえて受けている場面が多い。

 

結果、すぐに体中の粘液をリング上に撒き散らす形となる。

 

ドゥッ! とリングの上から鈍い音と衝撃が広がる。

小百合のボディへパンチがめり込んでいる。ボディは苦悶の苦しみがあるはずだが

膣へ吸収される衝撃は快楽になり、そちらの方が上らしく小百合はすぐに恍惚とした表情を見せる。

VPがベチャァッと落ちて、尿道口から

失禁を始めた。最初にチョロチョロという日常の排尿では無く、一気に噴出すように

排出され、ビチャビチャとリングの上でしぶきをあげる。

「あ、美由紀にかかっちゃう……」そう言って小百合はしゃがみ込んだ。

尿道が心地よく刺激され、ゆっくり味わうようにしながら放尿は長く続く。

Kのカメラはズームでその部分をとらえ、肉付きの良い大陰唇から勃起したクリトリスや

白濁した本気汁が膣口からダラダラと流れる様子を写し続ける。

最後に尿を切るようにピュッピュッと尿が出てクリトリスがそれに合わせて上下をし、

性器全体がヒクヒクと蠢いた。

 

それが終わると小百合はゆっくりと立ち上がり構えた。そして今度はあなたの番よと言わんばかりの顔をして

美由紀へフックぎみに、わき腹へボディを打ち込んだ。

「んぐあっ!」

まずVPがブリュッと排出されるように勢い良く飛び出しベチャベチャと跳ねる。

美由紀は快楽へ顔を歪ませ、小百合が先に失禁した事から自分も失禁しても良いというふうに頭が働いて

立ったまま失禁……というよりも放尿を始めた。両グローブできちんと排出できるように

有る程度開いている大陰唇をさらに広げると、尿の筋は輪郭をはっきりとさせ、激しくリングの上で

飛沫を散らした。

 

「もっと気持ち良いかも!」

小百合は放尿中の美由紀の頬へ強烈なフックを見舞うと顔がひどく歪ませ、尿を散らしながら

美由紀はあおむけにダウンした。

SEXが終わった時のように美由紀は目を閉じ、じわじわと迫ってきてそれから急激に上昇して来る

快楽を味わっている。そしてそのままイってしまったらしい。それは排尿が

定期的に途切れ、ビュッ、ビュッと射精のように出ている事からよくわかる。

「反則だけど、いいよね……」

小百合はダウンしている美由紀のボディへパンチを打ち下ろした。

かなり鳩尾にめり込み、美由紀は両手両足をググッとあげ、その後に投げ出す。

「いっ……」

美由紀がうつろな目でポツリと言った。

 

「いっ……」

 

 

「いい!」

そう言った直後に尿道から潮を吹いた。

それもまるで射精のようだったが飛距離は遥かに伸び、さらっとした液体が小百合に浴びせられる。

「やっぱりいいんだぁ」

小百合は嬉しそうに笑う。

 

 

「やっぱり小百合の方がエロいのかな、リードしてるじゃん」

Kはそう言いながらズームを駆使して一部始終をカメラにおさめる。

 

美由紀はその後、寒さに震えるように両手で自分をかかえながら立ち上がる。

 

「これも勝負だからねっ!」

 

小百合はたたみかけるように無防備に近い美由紀へアッパーを放った。

 

ぐしゃぁっ! と擬音が形になって見えるかと思えるほど大きな音がして、美由紀の口から

マウスピースが宙に吐き出される。粘った唾液が伸び、高く高く、強く吐き出されたマウスピースから

口までそれが結ばれ、誰が見ても吐き出した本人は美由紀だとわかる。

一旦、弧を描いて降下を始めても唾液は切れること無く、軌跡をそのまま描く。

そして注目を浴びていたマウスピースはリングの上をしつこく跳ねる。

その間に軌跡を描いていた唾液がビシャビシャと落ちてきて、マウスピースの跳ねる様子は

雨に歓喜しているように見えた。

 

美由紀は結局それから一時間は立ち上がれなかった。10分経過した時点で小百合の勝ちだとKに宣言されたが

最高のパンチを喰らい、最高に絶頂に達して体をくねらせる姿は、動かなくなる最後の最後まで撮影された。

 

小百合の勝ち誇った笑みと、すべての理性が砕け散ったような顔をして横たわる美由紀。

くっきりと勝者と敗者のコントラストをくっきりと浮かびあがらせた。

最後に小百合は両腕を力こぶを出すようにあげると勝ちをアピールしていた。

粘液まみれの試合はこれにて終了となる。

 

 

「おつかれ!」

Kはすべてが落ち着いた後、二人へスポーツドリンクを差し出した。

二人はどこからこんなに出るのだというほどに液体をぶちまけていたので喉がかわいており、

一気にそれを飲み干した。

 

「今日は私の勝ちだったね、えっちには弱いんだねぇ、美由紀は」

小百合がイジるように嫌味っぽさを含んだ言い方をすると美由紀はキッと顔をキツくして言った。

 

「リベンジ! リベンジ! ちょっともう一回、媚薬をちょうだい!」

必死にそう言う美由紀へKはフッとあざ笑うように息を吹き出すと言った。

 

「大丈夫。勝負には負けたが、小百合はとんでもない痴女って事だ」

 

「なるほど、勝負に負けたけど内容では勝ってたのか!」

美由紀が納得したように言うと小百合はワナワナと肩に力を込めて言った。

 

「じ、じゃあ私も賛成です、媚薬をもう一回!」

 

「……痴女」

「痴女」

美由紀とKは声をそろえて言った。

 

おわり